20年目の邂逅。
森村泰昌のことは20年前から知っていたが
彼のトリッキーな作品は、その時分の私には
「ただの真似事」としか理解できていなかった。
若気の至りというか、硬派な私は芸術も映画も個人の個性さえも
『オリジナリティこそすべて』 と考えていた。
そして20年。
私の中の価値観の変貌だろうか
彼の作品を何故か見たくなった。
≪森村泰昌-なにものかへのレクイエム≫
蝉時雨の中、豊田市美術館に行った。
来場者を迎える アインシュタインっぽい森村。
何気に筋肉質なマリリンっぽい森村。
有名なチェゲバラのポスターに成り切っている森村。
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盾の会 三島由紀夫っぽい動画。
ヒトラーに扮したチャップリンに扮した森村・・・
芸術家は何を思考し何を表現したかったのか?
再び私に問いかける 「芸術とは何か?」
彼の芸術は「まねぶ」だ。
ゴッホの肖像画の中に入り込むことによって
その構図、ゴッホの意図するところの深い
部分に入っていける。
それが芸術への理解なのだ。
森村流の芸術家先達たちへのリスペクトと
レクイエムを込めているのが、美術館全体から伝わってくる
元気を貰える展覧会でした。
実在した政治家、芸術家、そして女優たち
森村の存在を通して見せられる彼ら彼女。
人を食ったような作品群ですが、歴史や映画を好きな方は
楽しめること請け合い。
『Art is a lie that makes us realize the truth.』
(芸術とは私たちに真実を悟らせてくれる嘘である)パブロ ピカソ
写真を見るたびにニッコリと笑う自分がいます。
自分がかつて否定していた芸術家を、理解できたことにも感謝。








