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MINI クーパー

掲載日 : 2007年04月29日

第14回:伝統と革新が息づく小粋でお洒落なコンパクト・スペシャリティ、MINIのUカーに徹底史上!

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ちっちゃなボディに可愛らしさ満点の丸っこいフォルム。車名は分からなくても、一度見れば忘れられないスタイリングの持ち主、MINI。偉大な初代の跡を継いだ2代目の実力はいかに!?

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偉大な初代をBMWの技術で蘇らせた

旧型ミニ・クーパー(画像:BMWジャパン)

初代MINIの祖先であるオースティン・セブンとミニ・モーリス・マイナーの登場は1959年と半世紀近くも前のこと。オースティンとモーリスが合弁して生まれた新会社「BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)」から発表された。チーフエンジニアは、モーリス時代にマイナーなど数々の名車を手がけてきたアレック・イシゴニスで、クラシックミニの愛好者にとっては神のような存在だ。

その後、BMCはブリティッシュ・レイランドを経てローバーグループとなり、さらにミニだけはBMWの1ブランドとなる。だが親会社が変わってもMINIの魅力は何ら変わることはなく、様々な改良を加えつつ40年以上の長きにわたって生産された。そして2000年5月、クラシックミニは惜しまれつつも販売を終える。

新型は「ミニの日」にデビュー

MINI クーパーS(画像:BMWジャパン)

約2年のブランクをおいて、新型MINIの日本デビューしたのは2002年3月2日、「ミニの日」。偉大な初代のデザインを踏襲しながらも、BMWの手によって安全性・走行性能・快適性全てがモダナイズされた。単一車種ながら、明確に個性が分けられたグレード設定と巧みなブランド戦略、プロモーションが功を奏して日本での販売は年を追うごとに増加、2005年の販売台数はなんと1万3000台余り。コンスタントに1000台以上の月販台数を記録しており、クラシックミニにも負けない人気車種に成長した。

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エンジンの出力ごとにグレードが分かれる

「ONE」(ワン)、「COOPER」(クーパー)という2グレードでスタート。トランスミッションはいずれも5MTとCVTから選択できた。1.6Lの直列4気筒SOHCエンジンは同一だが、エンジン制御コンピュータ(ECU)の違いにより、ワンが90PS、クーパーは116PSと差別化されている。クーパーは足回りも固められ、上級のスポーティグレードという扱いだ。

2ヶ月後の2002年5月には「COOPER S」(クーパーS)が登場。ラリー・モンテカルロなどを制したクラシックミニのスポーティイメージを現代に引き継いだトップグレードだ。エンジンはスーパーチャージャーの搭載により163PSの最高出力を発揮する。パワーアップに対応して強化スタビライザーやスプリング、排気系まで専用品が奢られ、トランスミッションも当初は6MTのみと、ホットハッチの名にふさわしいスパルタンなモデルだ。

2004年8月に大規模なフェイスリフトを実施

マイナーチェンジ後のMINI クーパー(画像:BMWジャパン)

登場から2年半後の2004年8月には、初のマイナーチェンジ(プレスリリースでは「モデル・リフレッシング」と呼ばれる)が実施された。ライトやグリル形状の変更、装備の見直し、クーパーSの最高出力が7PSアップされるなどの改良が施されている。

さらに同年9月には、自動開閉式のソフトトップを装備した待望のオープンモデル「コンバーチブル」が新たにラインナップに加わった。こちらはクーパーとクーパー Sの2グレードで、エンジンやトランスミッション、装備類もハッチバックに準ずる。

 
MINI クーパー コンバーチブル(画像:BMWジャパン)

2004年12月には、ハッチバック/コンバーチブル両方のクーパー SにATが新設定された。ワンやクーパーに搭載されるCVTではなく、パドルシフト付のトルコン式6ATだ。

そしてデビューから4年目を迎えた今年(2006年)の2月、ハッチバックに「セブン」「パークレーン」「チェックメイト」という3つのバリエーションを追加。ワン/クーパー/クーパーSそれぞれに組み合わせることで、より多彩な選択肢から好みの仕様を選べるようになった。セブンはオースティン・セブンを現代風に解釈してカジュアルなイメージを、パークレーンはレザーやクロームパーツをふんだんに用いて高級感を演出し、チェックメイトはスポーティな装備で精悍に仕上げられている。なお、新車のラインナップモデルについての詳細はMINI名古屋守山/名古屋名東/岡崎各店に問い合わせてほしい。

 

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サイズはふた回りほど大きくなったが、基本的なフォルムはしっかり継承

トレッドとホイールベースが拡大され、踏ん張り感が強調されるMINIのシルエット。すべてのピラーをブラックアウトするデザイン手法はその後のカーデザインに大きな影響を与えた

誰が見てもMINIと分かるフォルムをしっかり継承。とはいいながら初代の単なるコピーではなく、ディテールには新しい要素が数多く盛り込まれている。大きく拡大されたトレッドとホイールベースの恩恵で、安定感に溢れるスタイリングだ。プロジェクターが埋め込まれたヘッドライト、そのヘッドライトが一体となったボンネット、ブラックアウトされたピラー、跳ね上げ式に変更されたテールゲート、サッシュレスドアなど、数を挙げればきりがない。

 

最新の安全基準や走行性能を求めれば、ボディサイズの大型化は必然。全長3625(3075)mm×全幅1690(1440)mm×全高1425(1330)mmとクラシックミニ(カッコ内)よりずいぶん立派な体格になった。とはいうものの、依然としてサブBセグメントの範疇に収まるコンパクトサイズであることには変わりない。

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使い勝手は二の次? デザインと遊び心たっぷりのインテリア

エクステリア以上に見どころの多いインテリア。2本スポークの小径ステアリング、センターメーター、エアコンの送風口、トグルスイッチなど、およそ普通の乗用車からかけ離れた遊び心のあるデザインだ。シートに座るだけで楽しい気分になってくるから不思議だ。

 
 

その一方で後部座席の居住性や荷室の広さは、残念ながらもう一歩。前席のシートバックをえぐることで何とかスペースを稼ごうとしているが、大人が座るには少々窮屈だ。荷室も張り出したマルチリンクのサスペンションが邪魔をする。後部座席は5:5の分割可倒式で、背もたれが前に倒れるだけのシンプルなものだ。実用性よりも雰囲気と走り重視のスペシャリティクーペと考えるべきだろう。

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CVTの自然な加速感が好印象

ボンネットはヘッドライト一体型で、エンジンや補器類の作業性は良さそうだ。116PSを発生する直列4気筒SOHC16バルブエンジン

サンプルカーは2002年式のクーパー(CVT)。現在流通しているMINIのUカーで最もタマ数の豊富なモデルだ。4年落ちといっても、走行距離はわずか1万6000kmなので、内外装ともにヤレやヘタリは全く感じられない。

 
FFのBMWという印象が強いMINI。3シリーズから流用したリアのマルチリンクサスの追従性は極めて高い

車外ではCVTからの「ミュイーン」というベルト音が少々気になるが、車内に入ってしまえば聞こえてこない。走り出せば、回転だけが先に上がって車速が後から付いてくるようなCVTのクセもなく、自然な加速感が好ましい。1.6L直4SOHCの通称「ペンタゴン」エンジンは実直なトルク型パワーユニット。OHVのクラシックミニのようなノスタルジックさは当然ないが、低い回転からググッと引っぱられるパワーフィールは近しいものを感じさせる。

角が取れた乗り心地

4年・1万6000kmを経たクーパーは初期のフリクションが取れ、ハイスピードクルージングから街乗りまで快適な乗り心地を提供する

筆者は新車時のクーパーにも試乗したことがあるが、とりわけクーパーはサスペンションストロークが渋い印象だった。荒い路面でのポンポン跳ねる乗り心地には閉口したものだが、1万6000km余りを後にしたサンプルカーはすっかり乗り心地に角が取れて、快適性はかなり高かった。直進安定性もクラスの平均以上。もちろん、ひとたびワインディングに乗り出せばクーパーの名に恥じないスポーティな走りが楽しめる。BMWの「駆け抜ける歓び」はMINIでも体感できる。

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車名:MINI Cooper
型式:GH-RA16
寸法:全長3625mm x 全幅1690mm x 全高1415mm
ホイールベース:2465mm
車重:1150kg
駆動方式:FF
エンジン:1.6リッター直列4気筒SOHC
最高出力:116ps/6000rpm
最大トルク:15.2kg-m/4500rpm


トランスミッション:CVT
使用燃料/容量:プレミアムガソリン/50L
10・15モード燃費:11.6km/L
タイヤ:前・後:175/65R15
発売時期:2002年3月
当時の新車価格:246.75万円(消費税込み)

 

試乗車スペック

初年度登録:2002年
販売価格:217万3000円(消費税込み) ※AP保証付(12ヶ月間 距離無制限)
走行距離:16000km
ボディカラー:インディゴブルー
試乗日:2006年2月

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トラブルはごく少ない

オートプラネット店内に並ぶMINI。ストックのバリエーションは実に豊富

いまのところ大きなトラブルは報告されていない。輸入車では心配の種になりがちなCVTやコンバーチブルの幌といったパーツも信頼性は高い。ただし初期モデルは経年劣化に起因するトラブルが今後出てくることもある。消耗品の交換履歴や定期点検の記録は確認すべきだろう。

またシフトケーブルやブレーキなどリコールが何件か報告されているので、対策済みかどうか念のためチェックしておきたい。当然のことながらオートプラネットの在庫車はすべて対策済みなのでご安心を。

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Uカーでなければならない「理由」を見つけよう

太陽と雲がインディゴブルーのボディに美しく映し出される

今回のサンプルカーのボディカラーは濃い青をした「インディゴブルー」。2004年8月のマイナーチェンジで消滅してしまった色だ。営業スタッフによれば「Uカーでないと手に入れられないカラーなので、入庫すればすぐに売約してしまうほどに人気」なのだとか。

目鼻立ちがハッキリしたマイナーチェンジ後の顔つきよりも、ディテールのシンプルな初期モデルのほうがまとまりが良いと感じる人もいるはずだ。また、クラシックミニのDNAを継承しているのは、ドイツ車的に足回りが固められたクーパーではなくソフトな足回りと控えめなエンジンパワーを与えられたワンの方だ。あえて素のモデルであるワンの、それも5MTをチョイスするというのもなかなか「通」で渋い選択だ。

MINIだからこそ「こだわり」を

そういう意味で、単に「安いから」という理由でなく、オーナーのこだわりを映し出す鏡としてMINのUカーを選ぶ価値は充分にあるはずだ。千差万別のオーナーの要望に応えるべく、オートプラネット(AP)に在庫するミニのストックは豊富。年式・グレード・車形とさまざまなタイプから選べる上に、メーカー保証の切れた初期モデルでも1年間走行距離無制限のAP保証が付くので、購入後の心配も不要だ。「MINIとともにある生活」はきっと人生に華をそえてくれるはず。その一歩として、まずはAPへMINIを見に(MINI)行ってみてはどうだろう?

文・写真:DAYS・Kitajima

 


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