HOME > Ucar Libray >2007 MINI クーパー デザイナーズチョイス >

中古車を調べる

Uカー試乗記

UcarMuseumは輸入中古車のお役立ち資料館。中古車試乗インプレッションと販売済み中古車を検索できます。

掲載日 : 2009年03月19日

2007 MINI クーパー デザイナーズチョイス

h1.jpg

history_1-h.gif

世界で300台しかない初代BMW MINIの最終限定車

初代BMW MINIの最後を飾った300台限定車「MINI デザイナーズチョイス」

初代BMW MINIを素材に、MINIデザインチームが特別にデザインした限定車が「MINI Designer's Choice(デザイナーズチョイス)」だ。

デザイナーズチョイスは日本市場のみで、クーパーは100台限定(全車CVT)、高性能版のクーパーSは200台限定(全車6AT)で発売された。日本限定となったのは、約5年間に及んだ初代BMW MINIの販売実績が日本ではとりわけ好調だったこと、そしてMINIのデザインを高く評価した日本のファンへの感謝の気持ちがあったようだ。この300台限定車のため、MINIデザインチームを率いるゲルト・ヒルデブラント氏は当時、来日してプレゼンテーションを行っている。

価格はクーパーが46万円分のオプションを加えながらベース車より31万円アップの286万円。クーパーSの方は51万円分のオプションを加えながら28万8000円アップとし、「ミニクーパー」の語呂に合わせた329万8000円とされた。

発表は2006年11月で、実際のデリバリーは2007年1月からスタート。コンバーチブル(R52型)を除き、2006年で生産終了した初代BMW MINI(R50、R53型)の、これが最後の特別仕様車となった。

 

graph.gif

 

outside.gif

ブラック&ホワイトのカラーリング、書道をイメージした専用ロゴ

黒白のボディカラーや専用ロゴが「デザイナーズチョイス」の目印。サンプルカーのボンネットストライプ、ゼッケン、フォグランプはオプション

先に触れたとおり、デザイナーズチョイスのボディカラーは、アストロブラックとホワイトルーフの2トーンのみ。アストロブラックは通常モデルにもあったカラーで、ホワイトルーフもクーパー/クーパーSの標準仕様。なので、このコーディネイト自体は特殊ではない。あくまでMINIデザイナーチームのチョイスがこれ、というところに意味がある。

オシャレなポイントはむしろ隠れたところや細部にある。ホワイトルーフに描かれたデザイナーズチョイス専用ロゴは、よく見るとMINIの正面と真横からのシルエットを組み合わせたもの。しかも実は日本の書道をイメージしたものとなっている。さすが日本限定車。

 
さりげなく多用されたメッキパーツも隠し味

もう一つ外観で目立つのがホワイトの17インチ・5スポークアルミホイールだ。タイヤは初代BMW MINIで標準指定される中で最大サイズの205/45R17(JCWキットには205/40R18もあるが)。ボディ自体が小さいので、かなり存在感がある。

なお、サンプルカーにはデザイナーズチョイスに標準のアクセサリー以外に、多くの純正アクセサリーが装着されている。例えば、フォグランプ、ボンネットストライプ、ドアのゼッケンステッカー(1964年のモンテカルロラリー優勝マシンと同じ37番)、チェッカーフラッグのドアミラー、ジョン・クーパー・ワークスのマフラーなどがそうだ。

【MINI デザイナーズチョイスの特別仕様・装備 <外装> 】
■デザイナーズチョイス専用ロゴマーク(ルーフ、フロントグリルバッジ)
■ボディカラー/ルーフカラー:アストロ・ブラック/ホワイト
■ドアミラーキャップ(クローム仕上げ)
■17インチ・アロイホイール(5スター・ブレット、ホワイトペイント)
■ホワイト・ターンインジケーター
■クロームライン

 
純正アクセサリーの17インチアルミ(5スターブレット、ホワイト)を標準装備
フロントフェンダーのこの部分は特別仕様車のサブネームを入れる定位置。「DESIGNER'S CHOICE」とロゴが入る
フロントグリルにも専用ロゴが備わる。缶バッジ風になっているのが面白い
 

inside.gif

最後の特別限定車ゆえの、高い完成度

インテリアにはグラブボックスに例のバッジが備わるほか、メッキパーツ、レザー&ファブリックのスポーツシートが備わる程度。それを除けば、いつものMINIのままだ。しかしMINIのデザインチームが仕立てた最後の特別限定車だけに、さりげなくも隅々まで気配りが行き届いている。

グラブボックスの専用ロゴがデザイナーズチョイスの証。その上のステッカー(独ニュルブルクリンク・サーキットの公式ステッカー)は非オリジナル

【MINI デザイナーズチョイスの特別仕様・装備 <内装>】
■デザイナーズチョイス専用ロゴマーク(グラブボックス、サイドシル×左右2ヶ所)
■インテリアカラー:パンサー・ブラック
■シート(クーパー):クロス/レザーオクタゴン・スポーツシート
■シート(クーパーS):グラビティレザー・スポーツシート
■インテリアパネル:アンスラサイト
■スポーツレザー・ステアリングホイール
■クロームライン

 
ハーフレザースポーツシートの質感は高く、ホールド性もまずまず
ドアを開けた時の敷居には、専用ロゴをあしらったプレートが貼られる
デザイナーズチョイスはいわゆる「オートマ」のみ。今回試乗したクーパーはCVT(無段変速機)、クーパーSはアイシンAW製の6ATとなる
 
通常のクーパーはスペアタイヤを積むが、17インチ標準のデザイナーズチョイスは全車ランフラット仕様でスペアタイヤレスとなる
荷室容量は通常時150リッター、後席を倒せば最大670リッター。狭いと言えば狭いが、こういった割り切りもMINIの個性だ
大人2人が座れないこともない後席だが、いずれにしてもスペースはギリギリ。チャイルドシート+子供なら日常的な使用も可能か
 

imp.gif

デザイナーズチョイスのクーパーはCVTのみ

17インチタイヤの乗り味はけっこうスパルタン。「デザイン重視のチョイス」という感じだ

サンプルカーは1.6リッター自然吸気エンジン(116ps、15.2kgm)のクーパーがベース。デザイナーズチョイスにはマニュアル車の設定がなく、クーパーは自動的にCVT(無段変速機)となる。

約2年落ち、走行距離約2万kmのサンプルカーに試乗した印象は、基本的には「いつものMINI」。ミャーンと鳴く電動油圧式パワステ(これで正常だ)、独特のダイレクト感があるCVT、ギューンと低回転から高回転までフラットに回る1.6リッターのシングルカムユニットまで、その個性は新車の頃と変わらない。

一方、グレードに関係なくクイックな「ゴーカート」フィーリングが持ち味のMINIだが、サンプルカーの場合は17インチタイヤを履くせいか、やや路面の凹凸や轍(わだち)にセンシティブな傾向があった。この点に関しては少々マニアックな仕様と言える。

JCW サウンドキットについて

サンプルカーにはJCWサウンドキットのスポーツマフラーが装着されていた

またサンプルカーにはMINI純正チューニングキットの一つである「JCW(ジョン・クーパー・ワークス)サウンドキット」がオプションで装着されていた。シリンダーヘッド等の交換を伴う「JCWキット」とは異なり、JCWサウンドキットはあくまでスポーティなエンジンサウンドを追求したもの。マニュアル車のみを対象としたJCWキットに対して、こちらはクーパーのCVTにも装着可能だ。キット内容はエアフィルター、スポーツマフラー、エンジン・マネージメント・ソフトウエアで、価格は12万6000円(2006年当時)だった。

クーパーで10ps以上のパワーアップをうたったJCWキットに対して、約2~4psのアップをうたったサウンドキットだが、少なくとも今回のサンプルカーでは体感が難しく、むしろCVTということでアクセル全開時の排気音の大きさが気になった。このあたりは好みが分かれそうだ。

 

spec.gif


車名  MINI Cooper Desiner's Choice(2006年モデル)
形式  GH-RA16
寸法  全長3650mm×全幅1690mm×全高1445mm
ホイールベース  2465mm
車重    1140kg
駆動方式  前輪駆動(FF)
エンジン  1.6リッター直列4気筒SOHC・4バルブ
最高出力  116ps(85kW) /6000rpm
最大トルク  15.2kgm (149Nm)/ 4500rpm

トランスミッション  CVT
使用燃料/容量  プレミアムガソリン / 50L
10・15モード燃費  11.6km/L
タイヤ      前 205/45R17
最小回転半径   5.1m
発売時期     2006年11月
当時の新車価格  286万円(消費税込み)


試乗車スペック

初年度登録   2007年
販売価格   216万9000円(消費税込み)
走行距離   2万 800km
ボディカラー   アストロブラック
備考     ワンオーナー、純正フォグランプ、ボンネットストライプ、ドアミラーカバー、ジョン・クーパー・ワークス サウンドKit
試乗日    2009年3月

check.gif

認定中古車がおすすめ

BMW MINIのことをよく知っているのはやはり正規ディーラーだ。プライベートでMINIに乗っているスタッフも多い。写真は名古屋市守山区にあるMINI名古屋守山 http://www.brandstreet.jp/mini/

当Uカー試乗記でBMW MINIをとりあげるのは、今回で6回目。毎回書いているように信頼性は高く、ほとんどノントラブルで最初の車検を迎えるクルマも多いようだ。またトラブルがあっても新車保証やメンテナンスサービス、保証延長サービスなどにより、期間内は無償で修理されることがほとんど。個々のケースはいろいろあるにしても、信頼性についてのユーザー満足度はかなり高いクルマだ。そこでUカーでも、そういったメーカー系サービスのメリットをぜひ享受したいところ。具体的には、多少割高でもオートプラネット名古屋や正規ディーラーが取り扱うMINI 認定中古車(MINI NEXTと呼ばれる)がおすすめだ。

 

標準タイヤは全車ランフラットタイプ

デザイナーズチョイスではクーパーSだけでなくクーパーもランフラットが標準

デザイナーズチョイスに標準の17インチタイヤはクーパーSと同様にランフラットタイヤ、つまりサイドウォールを強化することで、パンクしてもしばらく走行可能にしたタイプだ。またアルミホイール自体もランフラットに対応して、タイヤのビードが内側に落ちにくいリム形状となっている。ランフラットタイヤの欠点の一つは通常タイヤに比べて銘柄の選択肢が少ないことだが、最近はかなり普及してきており、乗り心地などの性能向上も著しい。なおこのリムにも非ランフラットタイヤの装着は可能だ。

 

advice.gif

無限にバリエーションが存在するMINI

認定中古車から登録済み未使用車まで、初代および2代目BMW MINIを豊富に揃えるオートプラネット名古屋

2代目BMW MINIが登場した2006年から2007年にかけては「初代がいいか、2代目がいいか」、そんなことが話題になったもの。駆け込みで初代を買うか、ちょっと待って2代目を買うか。これは当時MINIを購入した人にとっては、少なからず悩ましい問題だったはずだ。

とはいえ、今となっては初代も2代目も「どちらもMINI」という評価で落ち着いてきた感がある。違いを挙げればキリはないが(共通部品はルーフパネルだけと言われる)、乗った印象はどちらもMINIそのもので、パッケージングにも大差はない。

 
初代BMW MINIと2代目を同時に見たい! そんな時はもちろんオートプラネット名古屋がおすすめ

むしろ重要なのはMINIには今回のデザイナーズチョイスをはじめ無数のバリーションがあり、オプションがあり、組み合わせがある、ということだろう。どこにでもあるMINIを買うのではなく、「これは!」と思えるMINIに出会う。多彩なオプションやアクセサリーで自分のMINIを作り上げる。そんな過程を個々に楽しんでもらえればいいと思う。

 

Text: Kei Niwa, DAYS
Photo:DAYS


ucaravenue-b.gif

 

ページの先頭へ戻る