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Uカー試乗記

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iPod用インターフェイスや高品質オーディオを備えた限定車

サンプルカーは2007年末に発売された特別仕様車「V50 2.4i with iPod」

2004年にデビューしたV50は、V70などの上級モデルと同じ直列5気筒エンジンや最高レベルの衝突安全性を備えたボルボ最小のステーションワゴン。2007年にマイナーチェンジを実施し、2009年には2リッター直4エンジンと6速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を採用した「2.0e」を追加するなど商品力を磨きながら、2010年1月現在も販売中だ。

今回試乗したのは、2007年11月に販売された特別仕様車「V50 2.4i with iPod」。中間グレードの「2.4i」(170ps、23.5kgm)をベースに、iPodを接続した際の操作性を高める「iPod ミュージックインターフェース」(本来はディーラー装着オプション)を装備したモデルだ。同時にDYNAUDIO(ディナウディオ)社製スピーカーや「プレミアムサウンド・オーディオシステム」も標準で備えている。

 
(写真:ボルボ・カーズ・ジャパン)

また内装には専用の「バーチャルホワイト・パネル」タイプのセンタースタックを採用。シート生地色はボディカラーによってブラック、もしくは専用の「スプリンググリーン」(若草色)となった。外装にはクロームメッキ仕上げの17インチアルミホイールやバイキセノン・ヘッドライトを備える。価格はベース車より10万円高いだけの409万円で、75台が限定販売された。

なお、これとほぼ同じ装備内容の「S40 with iPod」(378万円、65台限定)と「C30 with iPod」(358万円、130台限定)も同時に発売されている。

 

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マイチェン後で質感高し。さらにメッキホイールが目を引く

ボディサイズは全長4520mm×全幅1770mm×全高1450mm

S40とV50は2007年9月にマイナーチェンジしていて、この「with iPod」はそのいわゆる2008年モデルをベースとしたもの。従来モデルに対して大きな変更はないが、外装に関してはフロントグリルやバンパー等の意匠が変更され、質感がぐっと高まっている。また特別注文色だったカメレオンブルーパールは、光の当たり具合で色合いが微妙に変化するもので、思わず「色買い」したくなるボディカラーだ。

 
ボディカラー等も手伝って、V70と見間違えそうな品質感がある
リアコンビランプはマイナーチェンジで縦方向に流れるような意匠となった
「with iPod」はクローム仕上げの17インチ「Zaurak」アルミホイールと205/50R17タイヤを履く

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iPod風ホワイトパネル、DYNAUDIO社製スピーカーを装備

外装色がブラックもしくはカメレオンブルーパールの場合、内装はブラックになる

薄型センターコンソール「センタースタック」が特徴のインテリアだが、この「with iPod」では、そのセンタースタックが専用の「バーチャルホワイト・パネル」となる。ウッドやアルミ仕様もあるが、これはiPodの乳白色を意識したチョイスだろう。

iPodなどの携帯音楽プレーヤーと接続可能なAUX端子とミニプラグコードは、センターコンソールのドリンクホルダー後方に備わる。この端子とコード自体は、2008年モデル全車に標準装備されている。

さらに「with iPod」では「ドルビープロロジック」プレミアムサウンドシステムを採用したヘッドユニットと高級オーディオ機器で有名なDYNAUDIO社製のスピーカーを装備する。

内装はブラックと専用「スプリンググリーン」仕様の2種類

外装が「アイスホワイト」と「ゲッコーグリーンパール」の場合は、スプリンググリーン内装になる (写真:ボルボ・カーズ・ジャパン)

なお、試乗したカメレオンブルーパール外装は、ブラック内装となるが、「with iPod」には若草色のシート生地を使った「スプリンググリーン」インテリアも用意されている。「V50 2.4i with iPod」の外装色×内装色の組み合わせは、以下の4種類だ。

・ソリッドブラック×ブラック
・アイスホワイト×スプリンググリーン
・ゲッコーグリーンパール×スプリンググリーン
・カメレオンブルーパール×ブラック

 
「2.4i」には電動シートが備わる。調整幅も広く、小柄な女性でも思い通りのポジションが選べる
DYNAUDIOは北欧デンマークの高級スピーカーメーカー
専用のホワイトセンタースタックを装備。裏側が空洞になっている
 
ボルボらしい大型ヘッドレストを備えた後席。サイド&カーテンエアバッグを標準装備
後席を畳む場合、背もたれを倒すだけでもいいが、ダブルフォールディングも可能
荷物のズレを防ぐ「グロサリーバッグ・ホルダー」を装備。買い物袋を固定するのに便利

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スポーティさと快適性の高バランス

5気筒エンジン独特のスムーズさとトルク感、ボルボらしい穏やかさが特徴のV50

試乗したのは取材時点で1年と10ヵ月落ち、走行距離1万1900kmで、新車と言っても通じそうなコンディション。価格は新車時の409万円に対して、279万円だ。

2004年のデビュー以来、度々試乗しているV50だが、スポーティかつ穏やかなバランスのいい走りは相変わらず。また今回の車両は高年式ということもあって、ユーズドカーらしさもまったく無かった。ボルボと言えば、今でも一般的にはV70のイメージが強いが、個人的にはコンパクトなC30/S40/V50シリーズの方が乗りやすく、日本の道路事情にも合っていると思う。

 
同じ横置き5気筒エンジンながら、「2.4」は140ps、22.4kgm、「2.4i」は170ps、23.5kgmを発揮する

同シリーズの「2.4」と「2.4i」は、共に自然吸気の2.4リッター直列5気筒エンジンだが、後者の方がECUの制御等によって若干パワフル。おかげで、例えばメルセデス・ベンツのC250(7AT)あたりと比べても、体感上の動力性能はほとんど同等に思えた。ついでに言えば小回りが得意なCクラスと比べても、V50の最小回転半径は0.2メートル大きい5.3メートルに過ぎない。総じて、全ての項目でソツのないオールラウンドなクルマだ。

 

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車名  Volvo V50 2.4i with iPod (2008年式)
形式  CBA-MB5244
寸法  全長4520mm×全幅1770mm×全高1450mm
ホイールベース  2640mm
車重    1470kg
駆動方式  FF(前輪駆動)
エンジン  2434cc 直列5気筒DOHC・4バルブ
最高出力  170ps(125kW)/6000rpm
最大トルク  23.5kgm (230Nm)/4400rpm


トランスミッション  5AT
使用燃料/容量  プレミアムガソリン / 62L
10・15モード燃費  9.5km/L
タイヤ      205/50R17
最小回転半径   5.3m
発売時期     2007年11月
当時の新車価格  409万円(消費税込み)


試乗車スペック

初年度登録   2008年3月
試乗日      2010年1月
販売価格    279万円(消費税込み)
走行距離    1万1900km
ボディカラー  カメレオンブルーパール
備考      75台特別限定車、ETC付


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2008年モデルから質感アップ

ボルボを多数在庫するオートプラネット名古屋。系列に正規ディーラーのボルボ・カーズ中川 http://www.brandstreet.jp/volvo/もある

今回試乗したのは2008年モデルの特別仕様車だったが、やはり高年式で走行距離が少なかったこと、質感の高いマイナーチェンジ後のモデルだったこと、170psの高出力版エンジンを積む「2.4i」だったこと、そして魅力的なカメレオンブルーパールなどの相乗効果で、印象は新車同然だった。

ただ、S40/V50の完成度はデビュー当初から高く、本質的な魅力はデビュー当時から基本的に変わっていない、とも言える。その意味ではマイチェン前の2004~2007年前半までのUカーもぜんぜんアリだ。またC30、S40、V50はハードウエア的には基本的に同じクルマなので、スタイリングや用途に応じて好きなモデルを選べばいいだろう。

2.4リッター直5+5ATか、2リッター直4+6速DCTか

ボディカラーも重要な要素。このカメレオンブルーパールはかなり希少

どのボディタイプにしても、悩むとすれば2.4リッター直5+5AT車か、2009年から加わった2リッター直4+6速DCTの「2.0e」か、ではないだろうか。「2.0e」だと、4気筒エンジンと6速DCTのおかげで、10・15モード燃費がそれより20~22%ほど良くなるのが最大のセールスポイント。また新車価格も299万~339万円と安かったので、Uカーではさらに手頃な価格が期待できると思う。

逆に「2.0e」が「2.4」以上の上級車に及ばないのは、やはり直5+5AT車のようなトルクフルで鷹揚な乗り味が薄まる点だろう。選択の目安としては、パワー、シットリした走り、トルコンATによる自然な走り出しを求めるのであれば「2.4」以上を、遠距離通勤などで普段から走行距離が多く、燃費を重視するのであれば「2.0e」をおすすめしたい。

最後にチェックしたいのは装備類。電動シート、レザーシート、キセノンヘッドライト、サンルーフ、3歳以上の子供に使える「インテグレーテッド・チャイルド・クッション」などが欲しい場合は、最初から装備された車両を選びたい。反対に、ルーフレール、ナビゲーションシステム、そして「iPod ミュージックインターフェース」等は後付けが可能なので、そう気にする必要はないと言える。センタースタックもいざとなれば別の素材に交換可能だ。

 

Text:Kei Niwa, DAYS
Photo:DAYS


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