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Uカー試乗記

Uカー試乗記

掲載日 : 2010年05月08日

2006 ジープ チェロキー リミテッド

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名車XJ型チェロキーの後継車。米国名リバティ

今回試乗したのは最上級グレード「リミテッド」

1974年に発売された初代ジープ・チェロキーは、上級モデルにあたるワゴニア(1962~1991年)の普及版として登場。1984年からの2代目(XJ型)は世界中で大ヒットした。そして今回とりあげる3代目(KJ型)は、2001年に登場。カクカクしたデザインの2代目とは異なり、丸みのあるスタイリングやオリジナルジープ風の丸目ヘッドライトを備えたモデルに変身している。実は米国ではジープ・リバティ(Liberty)と呼ばれるクルマだ。

ジープの名に恥じないオフロード走破性は継承されており、具体的にはレバー操作で2WD(FR)、パートタイム4WD、フルタイム4WDが選べる「セレクトラック」4WDシステムが採用されている。日本仕様のパワートレインは全車3.7リッターV6・SOHC・2バルブ+4ATだ。

日本仕様は「スポーツ」「レネゲード」「リミテッド」の3グレード

こちらは「スポーツ」がベースの特別限定車「エクストリームスポーツ」

日本では2001年10月に導入開始。当初はベーシックな「スポーツ」と上級の「リミテッド」の2グレードだったが、2003年1月には専用バンパー/オーバーフェンダー/ルーフライトバーなどを装備した「レネゲード」を追加。当時の価格は「スポーツ」が299万円、「レネゲード」が330万円、「リミテッド」が350万円だった(いずれも消費税抜き)。

 
オフロード色を強めた「レネゲード」

以後、特別仕様車の追加、ラインナップの変更、価格改定などを受けながら、2008年まで販売され、その後を4代目(KK型)チェロキー(米国では引き続きリバティ)に譲っている。

 

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メッキグリルが光る「リミテッド」

「リミテッド」はフロントグリル、アルミホイール、ボディプロテクトモール等がメッキ仕上げになる

今回試乗した「リミテッド」は随所にメッキパーツを奢った最上級グレード。カジュアルな「スポーツ」や戦隊系?の「レネゲード」も悪くないが、「リミテッド」のメッキフロントグリルは確実に高級感や精悍さをアップさせている。ボディサイズは全長4520mm×全幅1820mm×全高1820mmと意外にコンパクトだ。

 
この角度から見ると(同じクライスラー傘下の)ダッジ・デュランゴにちょっと似ている
「リミテッド」は17インチのメッキアルミホイールを装着
「Jeep」のアイデンティティでもある縦7本スリットのグリル。「リミテッド」ではメッキ仕上げ

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レザーシート標準の「リミテッド」

ライトグレー基調の清潔感のあるインテリア

ファブリックシートが標準の「スポーツ」や「レネゲード」に対して、フルレザーシートを標準装備する「リミテッド」。試乗車はモデル末期の2006年式で各部の質感が高く、そのライトグレー内装には“ラクシャリー”かつクリーンな印象が漂う。

 
こちらは限定車「エクストリームスポーツ」のインパネ。レザー/ファブリックシートやホワイトメーター等を装備
ブルーの透過照明が最近のアメ車っぽい
アメリカでは都市部を離れると目標物が少ないため、コンパス(方位計)が重宝する
 
少々古めかしいストレートゲートのATセレクター。3-4速は「ODオフ」スイッチで切り替える
やや手応えのあるレバーで「2WD」、「パートタイム4WD」、「フルタイム4WD」、「4WDロー」が選べる
走行1万2700kmということで、まったくヤレのないセミ電動レザーシート(ヒーター付)
 
背もたれを倒せば、容量1954リッターの荷室が広がる
荷室容量は878リッター(写真はトノカバーを外した状態)
広くて、足もとがフラットな後席。床は少々高く、ドア開口部は小さめ
 
車体底には容量77リッターのガソリンタンクと頑丈そうなデフ
レバーを軽く引くとガラスハッチが跳ね上がり、最後まで引くとゲートが横に開く
狭い場所で荷室にアクセスするのに便利なガラスハッチ
 

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乗用車から乗り換えても割と自然

アメ車らしく、鷹揚に走るチェロキー。2WDモードでも操縦安定性は十分

メカニズム的には2001年から2008年まで、ほとんど変わらなかったKJ型チェロキーだが、今回の試乗車はほぼ最終バージョンと言える2006年式。初年度登録から3年半、走行距離1万2700kmとまだ新しい。販売価格は新車時の378万円に対して199万円だ。

試乗した印象をそのまま言葉にすれば、ある意味当前ながら「以前乗った同型のチェロキーとほぼ同じ」。トルキーなV6エンジンと気に障らない4ATで快適に走る。

「ユニフレーム」と称するモノコックボディに、二昔前のラダーフレーム式SUVのようなユサユサ、フラフラした動きはなく、操縦安定性は2WD(FR)モードでも十分。当然ながら先代XJ型チェロキーよりも、はるかにシャキッとした走りだ。一方で、路面の凹凸やロードノイズをオブラートに包んで遮断する足まわりはアメリカンSUVらしいところ。また最小回転半径は5.5メートルと、小回りも意外に得意だ。総じて、一緒に取材したプジョー307やアウディTTから乗り換えても、特別な気遣いはほとんど必要なかった。

少し気になったのは、前に乗ったKJ型チェロキーやダッジ・ナイトロ(2009年)同様、2WDモードだとUターン時に後輪が「キュッキュッ」とホイールスピン気味になること。これは同タイプのクライスラー系SUVにある程度共通するもののようだ。また今回の試乗車では、フルタイム4WDモードでアクセルを踏み込んだ際に、駆動系から軽く「トン」とショックが出ることがあった。

 

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車名  Jeep Cherokee Limited (2006年式)
形式  GH-KJ37
寸法  全長4520mm×全幅1820mm×全高1820mm
ホイールベース  2650mm
車重    1840kg
駆動方式  パートタイム&フルタイム4WD
エンジン  3700cc V型6気筒SOHC・2バルブ
最高出力  204ps(150kW)/5200rpm
最大トルク  31.3kgm (307Nm)/4000rpm


トランスミッション  4AT
使用燃料/容量  プレミアムガソリン / 77L
10・15モード燃費  6.5km/L
タイヤ      235/65R17
最小回転半径   5.5m
発売時期     2001年10月
当時の新車価格  378万円(消費税込み、2006年1月モデル)


試乗車スペック

初年度登録   2006年10月
試乗日      2010年4月
販売価格    199万円(消費税込み)
走行距離    1万2700km
ボディカラー   ブラック
備考      ワンオーナー、社外HDDナビ・TV・CD
AIS評価点    -

 


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2003年以降の上級グレードや限定車が狙い目

オートプラネット名古屋にて。左は新型シボレー・カマロ(2010年モデル、新車)

3代目チェロキーの販売期間は2001年から2008年までの約7年間。グレードは「スポーツ」「レネゲード」「リミテッド」の3種類だが、メカニズムはほぼ共通だ。ただ2003年からリアブレーキが全車ドラムからディスクに格上げされるほか、高年式になるほど内外装の質感は微妙に高まる。その意味では高年式で、ある程度装備の充実した上級グレード(リミテッドやレネゲード、限定車など)がおすすめだ。

カジュアルに見えて、ヘビーデューティ

当時日本各地で開催されたユーザー向けイベント「ジープ・エクスペリエンス」にて(2005年)

チェロキーやグランドチェロキー、そしてラングラーなどの「Jeep」は、アメリカのどこに行っても見かけるポピュラーなモデル。日本で見るスズキ・ジムニーか、それ以上に身近な存在だ。とはいえ、RAV4やCR-V、ジープで言えばパトリオットといったFFベースのSUVがすっかり市場を席巻する昨今、一見カジュアルなこのKJ型チェロキーも実は十分にヘビーデューティな存在。例えば先の国産FFベースSUVがフリースなら、アイリッシュセーター(北米製だからカウチンセーターか?)くらいの重みはある。そんな手編みのセーターのようなズッシリ感や手触りこそが、今や「ちょっと古いJeep」の魅力かもしれない。

 


Text:丹羽 圭(Kei Niwa), DAYS
Photo:DAYS

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