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Uカー試乗記

Uカー試乗記

掲載日 : 2011年06月01日

2005 ジープ チェロキー リミテッド プラス 2

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通称KJ型。2001~2008年に販売

今回試乗したのはKJ型チェロキーの特別仕様車「リミテッド プラス 2」

「チェロキー」は1974年に登場したオフロード4WD車で、今でいうSUVの先駆けとなったモデルだ。今回とりあげるKJ型チェロキーは、2001年から2008年まで販売されたもの。米国名は「リバティ」だが、日本ではこれがチェロキーの3代目にあたる。

元祖ジープ風の丸目ヘッドライトが特徴となるKJ型は、ジープ伝統の悪路走破性もしっかり継承。駆動方式は、2WD(FR)、フルタイム4WD、前後直結のパートタイム4WD、そのローギアモードから選べる「セレクトラック4WDシステム」。またエンジンは旧来の直列6気筒から近代的な設計のV型6気筒に変更され、走行性能や快適性は乗用車レベルに高められている。

グレードは3種類。さらに特別仕様車も

新車当時、「リミテッド プラス 2」は392万7000円。KJ型チェロキーの中では最も豪華なモデルだ

2001年10月に発売された日本仕様は、3.7リッターV6・SOHC・2バルブ+4ATのみ。販売終了までにベーシックな「スポーツ」、オフロードテイストを強めた「レネゲード」、最上級の「リミテッド」の3グレードを設定。価格は2003年当時で、それぞれ299万円、330万円、350万円だった(いずれも消費税抜き)。

またこれ以外に特別仕様車もいくつか登場。今回試乗した「リミテッド プラス 2」(150台限定車)もその一つだ。これは最上級グレードの「リミテッド」をベースに、メッキパーツや電動サンルーフなどを“プラス”したもの。なぜ「2」かと言えば、前年にも同様の「リミテッド プラス」(同じく150台限定)があったからだが、「2」ではフロントグリルが全面メッキ仕上げになり、タイヤは1インチアップの17インチになっている。

 

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メッキパーツ、電動サンルーフ等を標準装備

メッキパーツを惜しみなく装着した「リミテッド プラス 2」。電動サンルーフも標準装備

同時代のラングラー同様、ジープ伝統の7本スリットグリルと丸目ヘッドライトを備えたKJ型チェロキー。言うまでもなく元祖「Jeep」のイメージを意識したデザインだ。

試乗したのは2005年の限定車「リミテッド プラス 2」。もともとベース車の「リミテッド」でもフロントグリルやアルミホイールはメッキ仕上げだが、「プラス 2」ではドアミラーカバー、ドアハンドル、リアランププロテクター、リフトゲートヒンジカバー、スペアタイヤカバーもメッキ化し、電動サンルーフも標準装備。合わせてアルミホイールも17インチ化している。ギラギラ感はなく、全体に上品なイメージだ。

 
「リミテッド プラス 2」にはメッキのリアランププロテクター(樹脂製)や専用エンブレムも付く
タイヤはマッド&スノー(オールシーズン)。これは通常より1インチ大径の17インチ
最低地上高は175mm。オーバーハングが短いため、悪路ではアゴを擦りにくい

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アメリカの日常に浸る

「リミテッド」はレザーシートやレザーステアリングを標準装備

インテリアの雰囲気は、典型的なアメ車のそれ。率直な話、質感は高くないが、ライトグレーの明るい内装色、滑らかな手触りのレザー、ソフトなシート、大ざっぱな操作系など、アメ車ではごく普通の空間がそこに広がる。あくまでもアメリカの日常生活に浸るような気持ちで乗りたい。

なお助手席の足もとには、センタートンネルが大きく張り出しているが、これはチェロキーがFFベースのSUVではなく、センターデフを備えたパートタイム4WD車であることの証。実用上、大きな支障はないので、ここはその悪路走破性に免じて許したいところ。

RVらしく荷室まわりもよく工夫されている。後席は背もたれを畳めば座面も一緒に沈み込み、簡単に折り畳める。また横開き式のリアゲートを開けるとガラスハッチが跳ね上がり、狭いところでも荷物の出し入れが出来る「リアスイングゲート フリッパーガラス」もユニークだ。ガラスハッチ用のボタンを省いてしまったところが、いかにもアメリカン。

 
メッキリングで囲むなどメーターの質感は高い
試乗車はパイオニア製インダッシュナビを装備。エアコンは全車マニュアル式
駆動モードは古典的なトランスファーレバーで切り替える
 
レザーシートはヒーター付。前後スライドは電動だが、リクライニングは手動
リアシートの座り心地はまずまず。サイドカーテンエアバッグを標準装備
荷室容量は878リッターの大容量。トノカバーが備わる
 
車載工具は妙に立派。全てDaimlerChryslerのマーク入りで、仕上げもいい
ガラスハッチ専用のオープナーはなく、リアゲートを少し開けると自動的に跳ね上がる
最大容量は1954リッター。床下収納スペースはない
 

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トルクフルかつ大らか。意外に小回りも効く

街乗りから高速巡航まで、特にストレスなく走る

試乗したのは2005年の「リミテッド プラス 2」で、初度登録から5年半、走行距離は約4万kmという車両。販売価格は新車当時の392万7000円に対して153万円。

KJ型チェロキーに乗るのは今回で4回目か5回目だったが、その印象は過去に乗ったものと大差なし。エンジンは排気量が3.7リッターもあり、しっかりトルクフル。アクセルを煽るとグワン!と吹け上がった後、グラリと車体を横に揺する、その感覚が昔の4リッター直6やV8っぽくてちょっぴり嬉しい。

 
V6エンジンはSOHCで、しかも2バルブ。上からだと非常にコンパクトに見える

もちろんこういったエンジン特性は、極悪路で必要な低速トルクを得るためのもの。DOHCではなく、SOHCの2バルブなのもそのためだ。同時にこの特性は街乗りにも向いているし、アメ車らしい大らかさにもなっている。4ATはちょっと古くさいが、エンジンが低回転型だからあんまり気にならない。10・15モード燃費はKJ型全体で6.4~6.9km/L。アメ車らしくレギュラーガソリン仕様なのが救いだ。

直進安定性や乗り心地も問題なし。基本的にはアメ車らしく、突き上げ感やゴロゴロ感の遮断を重視したもので、日本の田舎道や林道でも快適だと思う。ちなみにサスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リアはコイルリジッドになる。

これまで乗ってきたチェロキー同様、タイトターンでアクセルをラフに踏むと、後輪がキュッと一瞬鳴いてしまう傾向はあるが(2WDモードでも発生する)、小回り自体はとてもよく効く。最小回転半径が5.5メートルしかないのは、要するにハンドルがよく切れる(=前輪の舵角が大きい)ということ。見晴らしもよく、全長も4.5メートル未満と短いため、慣れてしまうと非常に運転しやすい。

 

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年式・車名  2005 Jeep Cherokee Limited Plus 2
形式  GH-KJ37
寸法  全長4520mm×全幅1820mm×全高1820mm
ホイールベース  2650mm
車重    1840kg
駆動方式  パートタイム4WD
エンジン  3700cc V型6気筒SOHC・2バルブ
最高出力  204ps(150kW) /5200rpm
最大トルク  31.3kgm (307Nm)/ 3700rpm


トランスミッション  4速AT
使用燃料/容量  レギュラーガソリン / 77L
10・15モード燃費  6.4km/L
タイヤ      235/65R17
最小回転半径   5.5m
発売時期     2005年4月
当時の新車価格  392万7000円


試乗車スペック

初年度登録   2005年11月
試乗日     2011年5月
販売価格    153万円(消費税込み)
走行距離    4万0700km
ボディカラー  ストーンホワイト クリアコート
備考      カロッツェリアHDDナビ・TV・CD、ETC付
AIS評価点    -点

 

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女性にもおすすめ

オートプラネット名古屋では、クライスラーやジープのUカーも積極的に取り扱っている。店内の「プラネットカフェ」前にて

これまでも書いた通り、KJ型チェロキーの販売期間は約7年間と長いが、基本メカニズムはほとんど共通。購入するならリアブレーキがディスク化された2003年以降のモデルや、装備が良くなった高年式モデルがいいかも、というくらいだ。強いて言えば、男心としてはメッキパーツがバリバリ付いた「リミテッド」、数々の特別仕様車、あるいはいかにもオフ車っぽい「レネゲード」などがおすすめだが、基本的には好み次第。

 

一方でこのチェロキー、意外にも女性が普段の足で乗っていることが多い。そう言えば、いかにも見た目は頑丈そうだし、縁石やコインパーキングでホイールをガリッなんてこともないから気楽。また周囲のクルマになめられることもなく、むしろ「Jeep」というだけで一目置かれてしまうところもある。そう考えると、このKJ型チェロキー、パートタイム4WD云々といった難しいことは忘れて、女性が普段着のように、少々無造作に乗り回すくらいが一番カッコいいのかもしれない。

※過去のUカー試乗記

■2004 ジープ チェロキー エクストリーム スポーツ(2009年11月取材)
■2006 ジープ チェロキー リミテッド (2010年4月取材)


 

Text:丹羽 圭(Kei Niwa), DAYS
Photo:DAYS

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